力が欲しいか！！
力が欲しいのならくれてやろう！！
特殊な能力を植え付けられた少年少女が
悪の巨大組織と戦う大迫力のSFアクション大作。
緻密な設定や緊迫のストーリー展開に友情や恋愛など
青春要素もありの極上エンターテイメント作品です。
「不思議の国のアリス」が好きな方は思わずニヤリの要素もあり。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【ARMS】と検索。
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ARMSのあらすじ
主人公・高槻涼(たかつきりょう)は護身術とサバイバル術が特技の高校生。
たまに無茶をして幼馴染の少女・赤木カツミに叱られたりもしますが
のんびりマイペースな性格の普通の少年です。
そんな涼は右腕のケガだけは一瞬で治るという特異体質の持ち主。
幼いときに事故で右腕を失いかけた事があり
手術で奇跡的に回復してから右腕の治癒能力が身に付きました。
そんなある日涼とカツミのクラスに転校生がやってきます。
左腕にギブスをした新宮隼人（しんぐうはやと）という名のこの少年は
転入早々数人の不良に絡まれますが右腕一本で返り討ちにします。
隼人が不良に絡まれていることを聞き駆け付けた涼に
隼人は戦いを挑んできます。
ARMS
「高槻涼お前にはここで死んでもらう！」
隼人の左手にはギブスの下からロボットの腕のようなかぎ爪が生え
それに共鳴するかのように涼の右腕に痺れが走ります。
先生を連れてきたカツミの登場で戦闘は中断されますが涼の脳裏に疑念を残します。
ヤツの左腕は何なんだ？
それにオレの右腕のしびれは…？
オレが一体何をいたっていうんだ？
隼人との出会いが涼とカツミを
大きな運命の渦に引き込むことになります。
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ARMSのネタバレ
隼人は涼を敵だと勘違いしていましたが誤解が解け
相棒として秘密組織「エグリゴリ」と戦うことになります。
涼・隼人と仲間になる巴武士（ともえ たけし）久留間恵（くるま けい）の4人は
幼いころに身体の一部を失うような大怪我をして
ナノマシン兵器「ARMS」を移植された「適合者」でした。
ちなみに適合者以外がARMSを移植されると
身体がボロボロに崩れ死んでしまいます。
オリジナルARMSと呼ばれる涼たち4人と敵対するエグリゴリの幹部「キース」シリーズ
（性別や髪型や年齢は違いますが全員同じ顔のクローン人間です）の移植されたARMSには
それぞれ「ジャバウォック」「ハートの女王」「チェシャ猫」など
不思議の国のアリスの登場キャラクターの名前がついていて
戦闘時にはアリスのキャラクターに似た固有の姿に変身します。
ARMS
ARMSとは過去に宇宙から地球に飛来した「アザゼル」という
機械生命体（生きている隕石みたいな存在です）が
人間の持つ「心」を知るためアリスという名の少女と
融合して生まれた「意志を持ったナノマシン」です。
涼たちのARMSも意志を持っていて心の中で会話ができます。
エグリゴリは人類を滅ぼし量産したARMS移植者が「進化した人類」として
世界を支配するという計画を立てていました。
それを阻止しようと戦う反エグリゴリ組織「ブルーメン」との出会い
多くの仲間たちとの別れなどを経て涼たちは強く逞しく成長し
そして最後にはエグリゴリを倒し明るい未来を手に入れます。
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ARMSの感想
迫力のある絵柄と壮大なストーリーで読み応え抜群です！
長編作品ですが中だるみは無く作品世界に引き込まれます。
主人公たち4人以外の登場人物も魅力的で
中でも涼の両親（実は養父母）がとにかくカッコいい！
二人とも凄腕の元傭兵で涼を育てただけでなく
隼人・武・恵のそれぞれの師匠のような役割を果たします。
ARMS
涼の旅立ちのときに母 美沙の送った
「あなたはお腹を痛めて産んだ子ではないけれど誰よりも心を痛めた自慢の息子」という言葉は
本当にジーンときます。
他にも涼パパ涼ママの名言がたくさんあるので
子育てや部下の指導に困ったときのお手本になるかも？
全編緊張感のある展開が切れ目なく続くので
面白いけど一気読みはかなり体力を使います。
でもエンディングは大団円で読後感はスッキリ。
SF好きでなくても是非読んでほしい名作です。
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