気だるげな高校生主人公・折木奉太郎は古典部の仲間に依頼された謎を解き明かす中で
古典部の文集に目を付けます。
「氷菓」というタイトルが付けられた文集には
三十三年前の恐ろしく悲惨な事件の真実が秘められていました。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【氷菓】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
氷菓のあらすじ
「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことは手短に」を
モットーとして生きている気だるげな高校生・折木奉太郎はOGである姉からの勧めで
神山高校で廃部寸前の古典部に入ることになりました。
初めての部活日でもう一人の入部者・千反田えるという個性的で
好奇心旺盛な女子同級生と出会った奉太郎はちょっとした事件を
解決したことでえるに興味を持たれてしまい古典部として
巻き込まれる様々な事件を解決させられるハメになります。
省エネな人生を望んでいた奉太郎はえると古典部に振り回されながらも
明晰な頭脳を駆使して次々に謎を解いていきました。
氷菓
そんな中奉太郎の頭脳に可能性を見出したえるは
個人的な頼みを奉太郎に持ち掛けます。
その頼みはえるが古典部に入ることを決めた理由とも関係するものでした。
奉太郎の姉と同じくえるの叔父も神山高校の元古典部でその叔父に対して
えるがした古典部に関するとある質問とその質問に対する叔父からの答えを
思い出させてほしいというのがえるの頼みで奉太郎はこの頼みを
解決する過程である衝撃的な事実を知ることになります。
サイト内より【氷菓】と検索。
氷菓のネタバレ
えるが幼かった頃えるの叔父・関谷純はえるからの古典部についてのとある質問について
妙に返事を嫌がり駄々を捏ねるえるに負けて渋々答えたのですがえるは現在
その答えを聞いて自分が号泣したことだけを覚えています。
そのためえるはその時の質問の内容と叔父からの答え叔父が何故答えるのを渋ったのか
何故自分が号泣したのかを思い出したいと思っているのです。
奉太郎は持ち前の頭脳を生かして行方不明だった古典部の
文集のバックナンバーを手に入れることに成功します。
「氷菓」というタイトルのついたその文集を目にしてえるは自分が幼い頃
その文集を手に叔父に質問したことを思い出しました。
その文集はえるの叔父のことを関谷先輩と呼び彼が高校から去ったこと
彼が英雄から伝説となったこと氷菓というタイトルは彼が命名したこと
争いと犠牲を含んだ事件があったことなどを記していました。
氷菓
しかしバックナンバーを調べる中で創刊号だけが欠けていることに気付いた古典部は
夏休みを返上して数十年前のえるの叔父が巻き込まれた事件について調べ
謎を解くことになります。
そして三十三年前神山高校で関谷純が率いた全校生徒たちが文化祭のことに関して
教師たちに歯向かったことを推理しました。
更にその学生運動の中で火事が起き関谷純がすべての罪を被らされて退学させられたこと
氷菓というタイトルは関谷純からのメッセージ「I scream」を意味していること
現在呼ばれている「カンヤ祭」という名称は「神山祭」がなまったものではなく
「関谷祭」という意味だということを知ります。
そしてえるは叔父に聞いた質問が氷菓という言葉の意味だったこと叔父の答えが
「強くなれもしお前が弱かったら悲鳴も上げられなくなる日がくる
そうなったらお前は生きたまま死ぬことになる」
だったことを思い出します。
サイト内より【氷菓】と検索。
氷菓の感想
ミステリーや推理もの謎解きが好きな人にはたまらない物語だと思います。
様々な仕掛け伏線が生かされていて最初から最後まで
ページをめくる手が止まりませんでした。
キャラクターの顔や姿・台詞・性格の愛らしさや小さな事件で
読者を引きずり込んでいく形式などとてもストーリーに好感が持てました。
氷菓
特に一番最後の事件が解決する場面では力強いタッチでイラストが描き込まれており
その真実が明らかとなった時のキャラクターたちの心情や衝撃が伝わってくるようで
思わず胸にぐっとくるものがありました。
原作は小説でこちらも面白いですしアニメ化もされているので
漫画とはまた違った見方で楽しめる余裕があるのも
「氷菓」という作品の長所だと感じました。
サイト内より【氷菓】と検索。
Copyright secured by Digiprove © 2017
コメントを残す