山野医院の院長・有吉響子先生の愛と涙の物語です。
どんな悲しみや辛さをも越えていける逞しさと
強さを持った響子先生とその家族達。
落ち込んだ時でも彼らに出会えば元気と勇気が湧いてきますよ。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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いのちの器のあらすじ
山野産科医院の院長・有吉響子先生は
今日も地元の妊産婦さんの診療に励んでいます。
元々は都会の病院で産婦人科医として働いていた響子さん
急逝した父の跡を継ぐ為にご主人と共に帰郷したのでした。
父の代から働いてくれている頼もしいスタッフに助けられ精力的に
診療に励む響子さんでしたが響子さんの旦那様・晃は周囲から
「響子先生の旦那さん」としか呼ばれない事に寂しさを感じていました。
そんなある日響子さんの元へ
「晃さんの子供を妊娠しました」という
女性・房江が現れます。
堕胎するも産むも響子さんの判断に任せるという女性に
響子さんは一瞬言葉を失いますが「相談する相手は私では無いでしょう?」
女性は産むことを決め響子さんは晃を失いたくないと思い悩みます。
![いのちの器](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/ASN45960.jpg)
いのちの器
ついには医院を閉めて晃と共に東京に戻る事も考えます。
月日は流れ緊急で産まれそうな妊婦が運び込まれてきますが
それはなんと房江でした。
危ない状況でしたが響子さんは慌てる事なく
見事な手技で無事に出産させます。
晃は真摯に仕事に向き合う妻の姿を
初めて目の当たりにして大きな感動を覚えます。
そして妻の勇姿を誇らしく思うと同時に
響子はここにいるべき人だと告げます。
響子さんは離婚届を晃に渡し
この地に生きる事を決心するのでした。
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いのちの器のネタばれ
学会に出かけた響子さんは新幹線の車内で
陣痛の始まった産婦に出会います。
彼女は姉の婚約者との間に子供が出来家を出ていました。
難産の末生まれた女の子を残して息を引き取った彼女。
響子さんは生まれた子を彼女の姉のもとに連れていきますが
引き取りを拒否され響子さんはその子を養女にする決心をして連れ帰ります。
桃の季節に生まれたその子は桃子と名づけられすくすくと育ちます。
人懐っこい桃子には優子という友達ができました。
しかしその子はなんと晃と房江の間にできた子でした。
それがきっかけで響子さんと晃は偶然再会を果たします。
![いのちの器](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/ASN45960.jpg)
いのちの器
晃と房江は結婚していましたが2人の間には
ギクシャクした空気が流れていました。
晃は房江を愛していた訳では無くて
妊娠させてしまった償いの為だけに結婚したからです。
房江もそれを強く感じていて苦しんでいました。
晃と響子が再会し2人が今も互いに惹かれあっているのを見て
房江は優子を響子に託して身を引くのでした。
復縁の叶った響子さんは地域の人達に愛されながら
山野医院での仕事に励みます。
山野医院(有吉家)では響子さんのおおらかで明るい気風の元
親を亡くした子達を次々に養子に迎えては実子と共に仲良く暮らしているのです。
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いのちの器の感想
初期は切なくしっとりとしたストーリーなのですが
次第に響子さんの肝っ玉母さん的なおおらかさが前面に出て来て
物語の明るさが増していいます。
時には涙もありながら登場人物達の逞しさ力強さに
こちらまで勇気づけられる気がします。
様々なアクシデントや悲しい事故は起こりますが
意地悪な人は1人もいません。
![いのちの器](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/ASN45960.jpg)
いのちの器
切ない恋に涙したり突然大切な人を亡くして絶望に打ちひしがれたりと
過酷な場面も多くありますが周囲の人間がとても優しく登場人物達も
必要以上に頼ったりはしません。
それでいて困っている人には皆で力を貸して
乗り切ろうとするエネルギーに満ちています。
この作品を読んでいると山野医院があるという
安曇野へ行ってみたくなりました。
「いのちの器」は子供を宿す女性をさす言葉だったのですが行き場の無くなった子供達を
次々に引き取ってエネルギッシュに暮らしている響子さんの家庭もまた
「いのちの器」なのかもしれません。
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