サクラ色の傷痕のネタバレと感想!無料で試し読みをするならココ


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サクラの季節に生まれた女の子が母親に虐待され
新しくあらわれた父親にも虐待され最後にはネグレクト。

 

悲しい傷を心に負ってしまいます。

 

二人の姉妹はどうなっていくのでしょうか。

 

幸せになってほしいと願わずにはいられません。

 

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サクラ色の傷痕のあらすじ

 

井川果乃ちゃん4歳のかわいい女の子。

 

だけど彼女の身体にはアザが・・・

 

桜の季節に母親と写る一枚の写真がありました。

 

きっと父親が撮ったのであろうが果乃は父親を知りません。

 

果乃が物心ついた時の母親はいつも怒っていました。

 

母の怒鳴り声におびえる毎日。

 

母親の言いつけで外に出ることは許されておらず
母親以外の人間と接したことがなかったのです。

 

友達というものも知らずに育ってきたのです。

 

カーテンごしに外を見ている果乃を母親はまた怒り
外の世界から果乃を隠したのです。

 

そんなある日母親が笑顔で果乃の名前を呼びました。

 

サクラ色の傷痕
サクラ色の傷痕

 

そこには見知らぬ男の人が。

 

「新しいお父さん」だと。

 

音のない暗かった部屋に明かりがつきテレビの音が聞こえ
会話が飛び交うように。

 

少しうれしい気持ちになっていました。

 

果乃が5歳になり6度目の桜の季節に妹の莉乃が生まれました。

 

4人での写真。

 

生まれて初めての家族写真を撮ったのです。

 

そして満開だった桜の花びらが散り始めると同時に
果乃の幸せも散り始めます。

 

6歳になってもおむつが取れず
母親も義父も妹の莉乃ばかり可愛がります。

 

家族で出かける話になると
果乃は留守番だと置いて行かれる始末。

 

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幼馴染はもうやめた。

 

サクラ色の傷痕のネタバレ

 

寂しくてたまらなくなった果乃はある夜母に甘えます。

 

「一緒に寝たい」と。

 

精いっぱいの「甘え」でした。

 

でもそれも叶えられず母からたたかれ
義父からも蹴られてしまいます。

 

挙句の果てには妹の莉乃も泣き始めてしまい
義父のイライラはつのるばかり。

 

母親は育児疲れも加わり怒りが抑えきれず
母と義父の言い合いが増え始めます。

 

その後義父が仕事を首になりその頃から果乃は
2階の物置部屋へ閉じ込められてしまいます。

 

ご飯も3食もやし炒めだったのが1日1食になり
両親の喧嘩はひどくなりある日両親が壁に穴があく喧嘩をします。

 

その穴からは果乃が見たくないものも見えてしまうのです。

 

その穴からのぞく妹の莉乃の無邪気な笑顔。

 

それすらもツライ気持ちになってしまっていたのです。

 

ある日両親は罰といってベランダの箱に果乃を閉じ込めます。

 

気づいた時には果乃は熱中症になって危ないところでした。

 

虐待がバレるのを恐れた両親は病院に連れていくのも躊躇していましたが
父親は自分の子供じゃないとその場から逃げてしまいます。

 

母親が連絡しなんとか命はとりとめます。

 

サクラ色の傷痕
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虐待を疑う病院側でしたが母親が真剣に反省している態度を信じ
児童相談所に通報せず保留としました。

 

しかし帰宅した後すぐまた果乃は虐待をうけるのです。

 

そして母親は小さな二人を残して出て行ってしまいます。

 

すぐに帰ってくると思っていた母親は帰ってくる気配はなく
小さな莉乃の面倒も果乃が見ながら母親が帰ってくるのを信じて待つのです。

 

ある日やっと母親が帰ってきます。

 

しかし母は必要なものを取りに寄っただけでした。

 

新しい彼氏を連れて。

 

またもやし炒めを作っていい子にしていたら早く帰ってくると果乃に言いながらも
ドアに出られないようにテープを貼り監禁状態にして出て行くのです。

 

それでも果乃は母親が帰ってきてくれることを信じて待ち続けるのです。

 

食べるものもなくなり何を食べているかもわからなくなっているくらいの状態で
妹の面倒を見ながら過ごす果乃。

 

ようやく児童相談所の人に発見されたときには極度の栄養失調と脱水症状で
意識ももうろうとしており莉乃は食中毒も起こして危険な状態でした。

 

母親は保護責任者遺棄罪の疑いで逮捕され
果乃と莉乃は児童養護施設で過ごすことになります。

 

なかなか心を開けない果乃ですがある日またこぼしてしまったご飯を食べようとしていたら
桃ちゃんという女の子が「食べなくていいんだよ」と救ってくれます。

 

果乃の笑顔に周りの職員たちも桃ちゃんがいい子でよかったと胸をなでおろしていましたが
桃ちゃんが新しくもらってきてくれたおかずの中には消しゴムが入れてあったのです。

 

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サクラ色の傷痕の感想

 

涙なしには読めません。

 

自分の子供をこんな目に合わせる親が本当にいるのだろうか。

 

実際に報道されて事件になった事案を目にしたこともありますが
自分の子供をこんな目に合わせてどんな気持ちでいるのだろう。

 

そんな親に同情もできません。

 

サクラ色の傷痕
サクラ色の傷痕

 

こんな親でも果乃ちゃんがずっと信じて待っている姿にたまらなくなりました。

 

あんな事件が何度も繰り返されどうして・・・・と思わずにはいられないし
こんな事件おこらなくなってほしい。

 

同じ子供をもつ母親としてもっと子供の言葉・気持ちに
寄り添ってあげたいと改めて思いました。

 

二人の姉妹が幸せになれることを願って続きも読みたいと思います。

 

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