アイシテル~海容~
愛する息子が命を奪った・奪われたとき・・・・
以前テレビドラマ化された作品ですが
改めて原作をよんで考えさせられます。
どんな罪でも人はいつか許せる時がくるのだろうか・・・・・
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【アイシテル~海容~】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
アイシテル~海容~のあらすじ
小沢家は父と母・中学生の姉と
小学一年生の弟・キヨタンこと清貴の4人家族。
キヨタンはおっとりした男の子でなかなかできない二人目に
悩んでいた両親のもとに生まれとても可愛がられていました。
ある日外出の長引いた母親が家に着くと
玄関にキヨタンのランドセルが。
入れ違いになってしまったと帰宅を待ちますが
なかなか帰宅せずついに警察に届けることに。
アイシテル ~海容~
そんな中小学1年生の遺体発見の連絡が。
キヨタンは帰らぬ人となってしまいます。
いろいろ調べた結果キヨタンは何者かに殺されてしまったとのこと。
そして容疑者として挙がったのはなんとキヨタンと同じ小学生。
目撃者の話などからキヨタンの隣の学校に通っている
小学六年生の野口裕一という子が逮捕されてしまい・・・。
サイト内より【アイシテル~海容~】と検索。
アイシテル~海容~のネタバレ
裕一は事情聴取でなかなか動機を話しませんが
だんだんポツリポツリと事件当日のことを話し始めます。
当日学校の帰り道家の玄関の前で座り込んで泣いているキヨタンに声をかけると
キヨタンはトイレに行きたいけど家に入れないとのこと。
公園のトイレに行くことを勧めるが一人ではいけないというので
ついて行ってあげたようです。
そしてそのまま裕一の家に遊びに行くことに。
その時のマンションのエレベーターに二人の姿が映っていたことから
逮捕につながったのではありますが。
そして二人は外でキャッチボールをすることに。
幸せそうに家のことを話すキヨタン。
裕一は父親が仕事で忙しくキャッチボールをしたことすらありませんでした。
そして家に帰っても母親がおかえりと出迎えてくれることもありません。
そんな様子を聞きキヨタンは
「変わった家族だお兄ちゃんが悪い子だからだ」と
自分が思ったことを裕一にぶつけてしまいます。
アイシテル ~海容~
母親の悪口を言われたことなどにカッとなってしまった裕一が
衝動的にキヨタンを殺害してしまったのです。
裕一は小学4年の時不審者にイタズラをされており
心に傷を負っていました。
それから自分が汚いと思うようになっていたのです。
そんなときにキヨタンから言われた言葉に傷ついてしまったのです。
どちらも子供だったからこそ起きてしまった事件かもしれません。
そして裕一の両親も裕一の変化に気づかず
イタズラされてしまったことを知り
ショックを受けます。
そして初めてまた息子と向き合い始めるのです。
被害者の母親と加害者の母親との手紙のやり取り
そして被害者の母親から加害者の裕一への手紙。
被害者の母親も加害者の母親も我が子に
深い愛情を持っていることには変わりなく
行き場のない悲しみが色濃く残ってしまっていました。
そして6年後それぞれの家族が新しい生活を送っていました。
野口家には裕一に弟が小沢家には
姉の美帆子が結婚を控えています。
裕一は弟の誕生によって自分の犯した罪の重さを
思い知ることになるのでした――。
サイト内より【アイシテル~海容~】と検索。
アイシテル~海容~の感想
涙なしには読めませんでした。
私も一人の親として被害者の母親の気持ちも
加害者の母親の気持ちも考えると
苦しくてたまりませんでした。
子育てに正解はないけれど自分の子供に対しての
向き合い方にも改めて考えさせられました。
そして改めて子育てって難しいと思いました。
どんな子でも親は深い愛情で育てていると思うし
それでもどんな子でも加害者にも
被害者にもなる可能性はゼロではない。
アイシテル ~海容~
だからこそ子供としっかり向き合う必要があるのです。
同じ子供を持つ親にはもちろん自分もこうやって
親に育ててもらったのだと思うと胸が痛い作品です。
被害者加害者に関わる話はもっともっと奥深いいろいろな背景が
あるかとは思いますがそれも含め読みやすく
描かれていると思います。
ぜひたくさんの方に読んでもらいたいです。
サイト内より【アイシテル~海容~】と検索。
コメントを残す