出産の光と闇産婦人科の現実を赤裸々に語る
見習い看護師の体験をもとにした実際のお話です。
ぜひ手にして知ってください。
命の尊さを。
いろんな命のかたちがあり
出産にはいろんな大変なこともあることを。
すべての人の手にわたってほしい作品です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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透明なゆりかごのあらすじ
桜高校の准看護科に通う高校3年の沖田×華(ばっか)は
母親の勧めで夏休みにとある産婦人科で
アルバイトをすることになる。
見習い看護師のため注射等の医療行為はできず
かんたんな雑用と介助をしていた。
戴帽式もすんでいなかったのでナースキャップではなく三角巾。
×華以外にも中学を卒業して准看の専門学校に入った学生もいた。
そんな×華のもう一つの仕事は命だったカケラを集めることだった。
アウス(人工中絶手術)で堕胎した胎児の後片付けだ。
その作業をしていた×華ある日初めての
出産の場面に立ち会うことに。
感動だった。
透明なゆりかご
消える命と生まれる命がたえず交差する場所。
産婦人科って毎日が命の誕生で
喜びにあふれている場所だと思っていた。
バイトをするまでは。
一時やめてしまおうかなと思っていたバイトだったが
結局×華はやめなかった。
ここにいれば「いろんな命のあり方を見られる」
それは自分にとってとても大事なことのような
気がしたからだ。
そして実際いろいろな命に出会うことになる。
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透明なゆりかごのネタバレ
野良妊婦に病院の前に捨てられた赤ちゃん母親の再婚相手に性虐待を受けていた女の子
中学生の妊娠・重い心臓病だとわかりながらも出産を選んだ妊婦様々な事情を抱えて
訪ねてくる妊婦体重430gの超低出生体重児の赤ちゃんの話。
出産までには本当に様々な妊娠があり様々な命の形がある。
医療従事者としての目線からの産婦人科の現状。
数年前の状況なので今と産婦人科の状況もいろいろ変わりもあるかとは思うが
いろいろな命の形を垣間見ることができる作品だ。
たとえば×華の小学生の時にいた同級生のミカちゃんの話。
ミカちゃんはいつもボロボロの服を着ていて
みんなにいじめられていた。
そして小学5年生の時に突然いなくなった。
そんな彼女に8年ぶりに再会したのだ×華の働く産婦人科で。
未婚で妊娠19週目。
透明なゆりかご
過去にも流産も2回経験していた。
会わなかった間に何があったのだろう。
小学生のころ×華は勉強についていけず完
全な落ちこぼれになっていた。
母とはそのせいで確執が生まれ勉強ができず
集団行動もできない×華は学校でもいじめられていた。
理解してくれる人は誰もいない。
そう思っていた時にミカちゃんに出会ったのだ。
彼女は×華以上にいじめられている子だった。
自然に二人は仲良くなっていった。
ミカちゃんの母親はミカちゃんにDVをしていたのだが
彼女はそれにずっと耐えていたのだ。
つらいことがあると自分のことがたくさん書いてある母子手帳を見て
自分は愛されているんだと思うようにしていたのだ。
そしてミカちゃんに弟が生まれたとき彼女に対する仕打ちは
さらにエスカレートしていった。
ついに母親に危害を加えられた彼女は母親から離されることに。
それで突然いなくなってしまったのだ。
母親に愛された記憶がない娘がどう自分の子を愛せばいいのか?
同じ気持ちをもっていた×華も彼女との再会により改めて考え
「なぜ自分は生まれてきたの」かをいつか自分が子供を産んだ時に
その問いにどうこたえることができるだろうかと
生まれる命・消えゆく命を見つめながら考えている×華だった。
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透明なゆりかごの感想
いろいろな短編がたくさん詰まっている作品
命のあり方いろんなことを考えさせられる作品でした。
私にも子供が二人いますが二人目は早産で
低体重児でNICUにもお世話になりました。
今少し障害はあるものの元気に育ってくれていることに
改めて感謝の気持ちで一杯になりました。
共感できるところも多々ありリアルな産婦人科の面も垣間見れて
子供をもつ母親にもこれから母親になる人にも
すべての人に読んでもらいたいです。
透明なゆりかご
すべての妊娠出産がうまくいくことばかりではなく
元気に生まれて育っていることが奇跡なのだということが
わかります。
涙なしでは読めないところもありますが
温かい気持ちになれる作品だと思います。
読んで後悔はないです。
ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです。
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