専門学校1年・城戸龍彦のアパートの部屋の隣に住んでいる生野えみるは
他人を覗くことが大好きな変わった女の子。
えみるに「城戸さんあたしと「自分見せ合いっこ」しませんか?」」と言われ
えみるに弱みを握られていることから断ることのできないタツヒコは
部屋の壁にあいている穴越しにえみるとの
覗き合い生活をスタートさせるのだった。
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ノ・ゾ・キ・ア・ナのあらすじ
「主人公・城戸龍彦は東京のデザインの専門学校に通う1年生です。
タツヒコが東京のアパートに引っ越してきた初日に
タツヒコは隣の部屋から覗かれているような違和感を感じます。
タツヒコは部屋の壁に穴があいていることに気づき
「相手がどんな変態趣味のババアか知らんが毅然とした態度であたる!」と
隣の部屋をたずねますがドアから出てきたのは自分と同い年くらいの
若くてカワイイ女の子。
それはタツヒコと同じ専門学校に通う1年生の生野えみるで
タツヒコはこの数日後えみるがクラスメイトであることを知るのです。
ノ・ゾ・キ・ア・ナ
そんなえみるから「壁の穴越しの自分見せ合いっこ」を提案されたタツヒコは
えみるの体につまづいて転んでしまった時のタツヒコの写真をえみるに
弱みとして握られていることから受け入れてしまいます。
トラブルがあるごとに「えみるとの覗き合いさえなければ」と
えみるを恨むタツヒコですがタツヒコが失恋したり友人関係で
失敗したりするといつもえみるが隣にいて力になってくれます。
初めての彼女を彼女の浮気で失ったタツヒコをただ優しく抱きしめたり
次の彼女を失いそうになった時は2人が別れないよう促すえみる。
そんなえみるにタツヒコが次第に心惹かれていくのです。
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ノ・ゾ・キ・ア・ナのネタバレ
タツヒコは専門学校に通い始めてから
クラスメイトの琴引ユリと付き合い始めます。
ユリは美人で少し気が強い男の子にモテるイケイケタイプ。
そんな彼女に押しに押され付き合うことになったタツヒコですが
ユリは「お父さんが厳しいから」と週末は
絶対にタツヒコと会おうとしません。
ユリの言うことを信じて週末以外の彼女との時間を
大切にしようとするタツヒコですが週末に会えない理由は実は
ユリがタツヒコより前に出会っていた男性と会うためだったのです。
タツヒコはよりによって自分の誕生日にこの事実を知ってしまい歩道橋の上で
「生まれてこなきゃよかった」と泣き叫びますがえみるはそんなタツヒコを追いかけて
「誕生日おめでとう城戸さん」と抱きしめます。
失恋の傷をえみるによって癒されたタツヒコは
「俺とえみるが付き合ってしまえばいい。そうすればこの覗き穴はいらなくなるんだ」と
思い立ちますがえみるはタツヒコの心の中にまだユリがいることに感づいており
恋人関係にはならず覗き合いを続行させます。
そんな中タツヒコ達は2年生に進級し新しく入学してきた
1年生である亘まどか(22)に出会います。
ノ・ゾ・キ・ア・ナ
ユリと違って大人しくて可愛い思いやり深くて健やかなまどかに
タツヒコは心惹かれすぐに付き合うことになります。
初めはとても仲良く幸せに過ごす2人ですがずっと側で
自分を支え続けてくれているえみるの存在がどうしても気にかかるタツヒコは
自分の部屋でまどかを抱きながら穴の向こうのえみるに
「大きな存在だ」と言ってしまいます。
その言葉を自分への言葉だと勘違いしたまどかはタツヒコへの愛情を
さらに募らせますがタツヒコは自分の中のえみるへの気持ちが
大きくなっていることを無視できずに苦しむのです。
そんな時まどかの友達でありタツヒコの仲の良い後輩でもある望月志郎が
タツヒコがいない間に勝手にタツヒコの部屋に上がり込み
穴を見つけてしまいます。
タツヒコとえみるの覗き合いをまどかに秘密にする条件として志郎はタツヒコに
「この部屋俺に譲って下さいよ」と持ち掛けそこから人から人へと
穴の秘密が広がっていき最終的にまどかに伝わってしまうのですが
まどかはそんなタツヒコの秘密を何とか許すことで別れようとしません。
しかしその時にはもうタツヒコとえみるの絆は
誰にも邪魔できないほど大きなものになっているのでした。
そんなタツヒコとえみるは初めはタツヒコだけがトラブルに焦っていたり
読者側がえみるの気持ちが読めなかったりと複雑な関係ですが
専門学校の研修旅行に行った夜えみるが突然タツヒコに
「愛していますよ。」と気持ちを告げます。
今までえみるに弱みを握られたり覗かれて困っていたりしたことから
タツヒコはえみるの気持ちを疑いますが徐々にえみるの気持ちの曇りのなさに
気づいていくのです。
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ノ・ゾ・キ・ア・ナの感想
タツヒコとえみるを中心に繰り広げられる
専門学校生活は2年で幕を閉じます。
タツヒコは読者にとって「優しいけど頼りない男の子」だけど
この2年間で人と関わる中で大きく成長します。
タツヒコのような「人に強く出られたら引いてしまう自分の意見をはっきり言えない」
という性格の18歳くらいの男の子は現実にもたくさんいると思うので
そんな男の子には良い影響を与える成長物語だと思います。
ノ・ゾ・キ・ア・ナ
しかも出てくる女の子が皆カワイイ!いわゆる「ハーレム状態」かもしれません。
読者は最初タツヒコだけが状況の全容を知らずただアタフタしていて
えみるはその鋭い観察眼で全て見抜いているような気持ちにさせられますが
そんなことはありません。
えみるはえみるで動揺することもたくさんありタツヒコにそのつど救われているのですが
それが明らかになるのは最終巻周辺です。
そんなえみるという「謎」の存在が徐々に解き明かされていく
まるで「人間の気持ちを推理する」ような物語です。
ぜひ読んでみて下さい!
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