娚の一生のネタバレと感想!無料の試し読みはココから


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世界の大企業・四つ葉電機の東京本社で課長を勤めていた堂園つぐみ(35)は
つぐみの祖母が亡くなる一か月前に田舎にある祖母宅に住まいを移していた。

 

「もうこれからあんな大きな仕事にかかわる気力も体力もないかも」と
田舎での在宅勤務を始めるがつぐみが東京を離れた本当の理由は
自身の男性関係を清算するためだった!?

 

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娚の一生のあらすじ

 

東京の大企業に勤める35歳の堂園つぐみは自分の祖母が亡くなる一か月前に
自分の人生を見つめ直すため祖母の家がある田舎に住まいを移します。

 

田舎での平穏な余生を願うつぐみですが祖母の葬儀の翌日
ある一人の変わり者の男性と出会います。

 

その男性は大学教授でありつつ雑誌のエッセイを執筆したり
各地で哲学の講演を行ったりと世間的に地位ある文化人・海江田醇(51)。

 

娚の一生
娚の一生

 

海江田に「昨夜からあの(家の)離れにいます」と言われたつぐみは困惑し
出て行ってもらおうとしますがいきなり海江田から
結婚のアプローチを食らうことになります。

 

つぐみは初め海江田からの好意をかわそうとしますが
2人の関係は徐々に恋愛関係に変わっていきます。

 

そんな中つぐみと海江田の前にある一人の男性が現れて。

 

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幼馴染はもうやめた。

 

娚の一生のネタバレ

 

堂園つぐみは35歳になって東京を離れ田舎暮らしを始めた理由を
周りには「気兼ねしなくていい静かな所にいきたいと思ってさ」と話しますが
実はつぐみは東京で妻帯者と不倫をした経験がありその相手にもう二度と
振り回されたくないと思った末田舎での一人暮らしを決意したのでした。

 

そんなつぐみの元に「ぼくは君が好きや。結婚しよ」と
言い寄る大学教授の海江田醇(51)という男性が現れます。

 

彼は地位も名誉も充分にある立派な初老の男性ですが
昔つぐみの祖母に片想いをしていた経歴がありその想い叶わず
51歳まで一人で生きてきた孤独の人でした。

 

そんな海江田とつぐみは同棲とも結婚ともつかない
とりあえずの同居を始めます。

 

初めは海江田にどれだけ好意を伝えられようとつぐみはなびかないのですが
それはつぐみが海江田に興味がないのではなく妻帯者と不倫していた過去を
多く持つつぐみは恋愛というものに大きな傷を抱いていて他人からの好意に
応えることが怖く恋愛に一歩踏み出せないのです。

 

娚の一生
娚の一生

 

「妻には愛はない」と言いつぐみを5年振り回した妻帯者・中川の存在は
つぐみの心の中にいまだに大きな存在として居座っています。

 

しかし海江田のアプローチの甲斐あってつぐみは徐々に心を開き始めますが
そんな時中川がつぐみに一通のメールを送ってくるのです。

 

「妻と正式に離婚が成立しました」。

 

「結婚してください」。

 

そう言う中川につぐみは綺麗だった過去を思い出し一時は心が揺らぎそうになりますが
「中川くんが自分に与えてくれるものは私が本当に必要なものじゃない」ということに気づき
海江田の元に戻ります。

 

そして2人は「2人して1人で生きていく」という人生の選択をするのでした。

 

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娚の一生の感想

 

この作品はいわゆる「恋愛大好きな若い女の子向けの少女漫画」ではなく
「人生についてたくさんの思いをめぐらせてきた大人の女の人向けのレディース漫画」です。

 

多くの若い女の子は恋愛をしたがりますがそれは若い故に経験が浅く
「愛し愛される、恋愛」というものを「怖い」と感じたことがまだないのだと思います。

 

年をとると様々な経験をし恋愛の数も増えるが故に
「傷ついた」経験も増えます。

 

つぐみはまさに「恋愛で傷ついた大人の女」なのです。

 

一方海江田は大学教授で地位のある男性ですが結婚の歴がありません。

 

つぐみの祖母にフラれてからは「誰かと人生をともにしよう」と
考えはしなかったようです。

 

娚の一生
娚の一生

 

そんな海江田には幼少期実の親に捨てられた過去があり
世話になった里親の家も高校2年生の時に出て行ってしまいます。

 

「ぼくひとりしかおらんようや」人生に「孤独」の影を落とす海江田と
「もう誰も愛したくない」「幸せ」に縛られるつぐみ。

 

最初は「海江田さんは立派だしつぐみは可愛いし結婚しちゃえばいいじゃん!」と
言いたくなるくらいお似合いで条件の良い2人なのですが読み進めていくうちに
だんだんつぐみの心の真ん中には深く突き刺さった棘があることに気づきます。

 

それはつぐみにとって乗り越えていくべき人生の課題であり海江田にとっては
そんなつぐみを待ち続けることが彼が人を愛していくうえでの課題なのだと思います。

 

人生を生きていくうえでの哲学とは?という問いに答えをくれる作品でもあるのです!

 

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