おちこぼれ少女の恋もようを描いた『イタズラなKiss』は
多田野かおる先生の作品です。
万年おちこぼれクラスな主人公が
超絶イケメンで天才な男子に一目ぼれし
奮闘する物語。
本作はアニメ化や3度もドラマ化をされた人気作品です。
さらにその人気は日本だけにはとどまらず
台湾・韓国・タイなどでもドラマ化がされたほどなのです。
そしていよいよ初の実写映画化となり急死した作者のプロットや
キスシーン原画の公開と並んで再び『イタズラなKiss』は
大変な話題となっています。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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イタズラなKissのあらすじ
主人公の相原琴子は斗南高校の3年生。
勉強が不得意なため学校ではおちこぼれクラスのF組に居ます。
さらにドジで単純で不器用で料理人の父親を持ちながら
腕前は壊滅的なほどでした。
そんな琴子でしたが高校の入学式で新入生代表として
挨拶をした天才かつ超イケメンな入江直樹に
一目ぼれしてしまいます。
ですが冷血と噂をされている優秀な入江に
ずっと自分の気持ちを伝えることができずにいた琴子。
ですがある日2年間の思いを託したラブレターを入江へ渡そうとするのでした。
【イタズラなKiss】
しかし入江は琴子のラブレターを拒否したうえ「頭の悪い女は嫌いだ」と
冷たい言葉さえ投げつけたのです。
傷心の琴子でしたが皆の励ましに入江を諦めることにするのでした。
入江への失恋を乗り越えようとする琴子でしたが
父親が新しく建てた家がたった震度2で倒壊。
琴子と父親は住む場所を失い路頭に迷いかけます。
ですが父親の学生時代のツテでその友人の豪邸へと
居候することになった琴子たち親子。
ところがその豪邸は琴子を手酷くふったあの入江の家だったのです。
困惑する琴子。
そして学校では自分へと近づくなと再び冷たい態度をとる入江。
ふられた上に酷い言葉や冷たい態度を自分へと投げ続ける入江でしたが
それでもやっぱり自分は彼の事が好きなのだと改めて気付く琴子でしたが。
冷血漢で意地悪なイケメン男子・入江を不屈の精神で思い続ける琴子の
いじらしくも胸キュンがいっぱい詰まったラブコメの金字塔！
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イタズラなKissのネタバレ
学年で1位を取る程の優秀な成績の入江でしたが
母親の言葉を借りれば本当に家では勉強などしておらず
学校の授業内容を丸暗記した結果があの順位。
つまり入江は記憶力が良くIQ200を誇る天才でもあったのです。
そんな入江でしたので琴子がチカンに絡まれたときにも
犯人の前でサラリと刑法を読みあげたりの威嚇で相手を退けました。
琴子に関しては同居している以外にも彼女の挫けない性格には
それなりに一目を置きここまで冷たくしている自分に対し
いまだ思い続ける姿を気にもかけてはいるようです。
実は入江のこのような人間不信には理由がありました。
【イタズラなKiss】
入江の家は裕福な家庭でしたが母親は女の子が欲しかったために
入江は物心が着くまで女の子の格好をさせられていたのです。
ところが幼稚園で自分が男であることがバレた時
周りの人々の反応に酷く傷つけられてしまいます。
それを期に入江は人との付き合いは所詮「うわべだけ」と考え
女生徒からの告白を断り友人も作らずに過ごしていたのです。
ところが不屈の闘志を持つ琴子により
入江の生活や世界は大きく変わり出すのでした。
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イタズラなKissの感想
この『イタズラなKiss』は1990年代の作品で全23巻が発売されています。
大変古い作品ではありますがその人気は未だ根強く
ファンの心を掴んで離しません。
連載当初は高校生だった入江と琴子ですが
その後はふたりで同じ大学に進み紆余曲折しながら
結ばれることとなりました。
相変わらず入江はクールでその才能を活かし
経営不振となった実家を建て直した後医者の道に進んだりします。
一方の琴子も相変わらず元気で大好きな入江をサポートするために
看護婦(看護師)になるのです。
【イタズラなKiss】
こんなふたりの成長とそして恋愛とを応援していたファンにとって
とても悲しい出来事がおきました。
原作者である多田野かおる先生が
不慮の事故で急死してしまったのです。
そのためお話は「未完」となってしまい入江と琴子の物語も
そこで終わらなくてはならなくなりました。
ですが「最終回」がなくとも読者である私たちはこの作品を読むだけで
「最終回」を思い描くことが出来ます。
入江と琴子ふたりのこの先の物語を思い描くことさえ出来るのです。
多くのファンに惜しまれながらも完結できなかった『イタズラなKiss』
皆さんも描かれなかったふたりの物語を想像してはいかがでしょうか。
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